[GAS]SentinelOne APIを利用して検出されたCVE情報から「ID、説明(英語、日本語訳)」をまとめた一覧シートを作成
- t_o_dと申します。
- SentinelOneでの脆弱性管理の際に、SentinelOne APIを利用すると容易に情報を取得することができます。
- そこでGASとSentinelOne APIを利用して、検出されたCVE情報を「ID,説明(英語),説明(日本語訳)」でまとめた一覧としてシートに書き出す方法を記録いたします。
結果
- 今回の手順で以下のような「CVE一覧シート」を作成します。
- 項目は以下の通りです。
- CVE ID
- 説明(英語)
- 説明(日本語訳)
- ※翻訳にGASで利用できるLanguageAppを利用しています。
環境
- mac OS Ventura 13.2
- Google Apps Script
注意
- ※こちらの機能はEA(Early Access)版、いわゆるBeta版扱いであり取得情報が不安定な部分も見受けられるため、ご利用の際は十分にご検討ください。
- 例 : 「最新バージョンを脆弱性バージョンと誤検知」や「取得バージョンの誤り」等。
手順
EA(EarlyAccessProgram)の有効化
- 現時点でEA(EarlyAccessProgram)、いわゆるBeta版扱いであるため利用するには事前に有効化する必要があります。
- まず、SentinelOneの管理画面にアクセスしてサイドメニューの「Settings」をクリックして「Early Access Program」欄へ移動します。
- そして「Join the SentinelOne Early Access Program」をONにして有効化してください。
APIトークンの生成
- SentinelOneから情報を取得するために必要なトークンを生成します。
- まず、SentinelOneの管理画面にアクセスして右上から「My User」をクリックしてください。
- 次にポップアップされた画面の「Options」から「generate API token」もしくは「Regenerate API token」をクリックしてください。
- クリック後、APIトークンが表示されるのでメモしておいてください。
スプレッドシート作成
- 新規でスプレッドシートを作成してください。
- その後、シート内の「拡張機能」タブから「Apps Script」でスクリプトエディタを開いてください。
プロパティ設定
- GASのスクリプトエディタを開いたら、スクリプトプロパティに以下の内容を設定してください。
プロパティ | 値 |
---|---|
SENTINEL_BASE | SentinelOne API URL 例: https://xxxxxx.sentinelone.net/web/api/v2.1 xxxxxxの部分は契約しているSentinelOneアカウントです。 |
SENTINEL_TOKEN | 上記手順で取得したAPIトークン |
SHEET_ID | 上記で作成したスプレッドシートID |
コード記述
- プロパティ設定後、以下の内容をスクリプトエディタの任意のgsファイルに記述してください。
const properties = PropertiesService.getScriptProperties().getProperties(); function main(){ // シート情報 const cveSheetId = properties.SHEET_ID; const cveSheet = SpreadsheetApp.openById(cveSheetId).getSheets()[0]; const headers = [['ID', '説明(英語)', '説明(日本語訳)']]; const columns = headers[0].length const lastRow = cveSheet.getLastRow() // 初期化 if(lastRow !== 0){ cveSheet.getRange(1, 1, lastRow, columns).clearContent(); } // CVE一覧取得 const cves = getCves(); // CVE ID一覧 const cveIds = cves.map(cve => cve.cveId); // CVE 説明(英語)一覧 const cveDescriptions = cves.map(cve => cve.description); // CVE 説明(日本語訳)一覧 const cveTranslatedDescriptions = LanguageApp.translate(cveDescriptions.join('\n'), 'en', 'ja').split('\n'); // 書き込み配列 const insertCves = cveIds.map((cveId, index) => { return [ cveId, cveDescriptions[index], cveTranslatedDescriptions[index] ] }) // 書き込み const insertValues = [...headers, ...insertCves]; cveSheet.getRange(1, 1, insertValues.length, columns).setValues(insertValues); console.log(`書き込み数 : ${insertCves.length}`) } // CVE一覧取得 function getCves(){ const baseAPi = properties.SENTINEL_BASE const token = properties.SENTINEL_TOKEN const result = []; let cursor = ''; do { const res = UrlFetchApp.fetch(`${baseAPi}/installed-applications/cves?limit=500&cursor=${cursor}`, { method: 'get', headers: { 'Authorization': `ApiToken ${token}`, }, }) const json = JSON.parse(res.getContentText()); json.data.forEach(cve => { result.push(cve) }) cursor = json.pagination.nextCursor ?? ''; }while(cursor) return result }
実行
- コード記述後、main関数を実行してログと作成されたスプレッドシートが以下のようになることを確認します。
- 以上です。
まとめ
- 今後もSentinelOne APIのさまざまなサービスを適宜利用していき、日々の業務改善に努めてまいります。
参考
- 公式ドキュメント_全体 : https://xxxxxx.sentinelone.net/api-doc/
- 公式ドキュメント_CVE取得API : https://xxxxxx.sentinelone.net/api-doc/api-details?category=application-risk&api=get-cves
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